Heinrich Stork/F3J, StrokII/F3J
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Stork
StorkII
主翼 全長
3,400mm
3,230mm
全幅
-
-
翼型
SD7037
HN-354SM
翼面積
67dm2
63.84dm2
翼面加重
-
-
構造
GRP/Rohacell
分割形態
3 pieces
尾翼 尾翼タイプ
V-Tail
V-tail
翼面積
7.64dm2
その他 全備重量
2300g(Ballast:+600g)
1,990g
Radio gear
6 Servos, 7 Channels over
胴体長
1,520mm
Storkは、3.4mもの主翼のため、翼面積も約70dm2と大きくなっているにもかかわらず、全備重量は、2300gと軽く仕上がっています。この秘密は、その細い胴体にありそうですが、実は、翼表面のコーティングの塗料を減らすことにより翼重量を軽減し全体重量を減らしているのです。EllipseやCobraの表面仕上げと比べると見劣りしてしまいますが、その分、滞空性能は良いと期待されます。Strokの設計は古典になりつつあるのか?この答えは恐らくYesでしょう。お腹の出たおじさんが3.4mもの機体を引っ張るのは、大変です。また、離脱後の高度を高くとるには、小型の方が有利であるため、最近は3.1mクラスのF3J機が目立ってきています。
Stork IIがTunModelbauから近々販売されます。翼型は、SCARで使用されているHN-350の系統のHN-354です。翼長もひとまわり小さくなったようです。HN-354は、あまり見慣れていないので、どのような飛びなのか楽しみです。 補足ですが、 Storkは、パイロンタイプの台座の上に主翼を載せるため、着陸時、フラップを下げても地面に接触することはありません。
設計・製造
Patric Heinrich Model
Sork Stork II Drawing
Stork
StorkII
価格/販売
StorkII: 1290CHF (約70087円)(送料、税抜き)/Tun Modellbau
Stork : 750USD (送料、税抜き)/Northern East Sailplane
Strok flight
Mr. Gucchi (コメント内に登場します。)
Radio Gear
Colin Paddon によるレビュー(QFI38から引用)
主翼
主翼は、エアブラシで丹念に塗装されたかのように十分に塗装され、少し光沢がでていますが、それ以上ではありません。翼は、角棒状のカーボンかんざしで、硬すぎず、非常によく主翼にはまります。3種類のかんざしがあり、これにより、上半角を変えることができ、旋回の安定性を調整するのに役立ちます。しかしながら、標準で提供されるかんざしで十分のようです。
胴体
Storkは、特徴的な43cmという極めて長いノーズをもっていますので、バランスをとるためのウエイトはまったく必要ないように見えます。しかしながら、説明書に示されている重心位置でバランスをとるには、ノーズに150gの鉛のおもりを載せなくてはなりません。胴体は、極めて細く、ノーズ内は、サーボ、受信機、バッテリーでいっぱいになってしまいます。バラストは、ノーズコーンを外した時に、見える胴体部にある凹みの中に、穴から装填されます。プッシュロッドは、プラスチック外皮に覆われたステンレスパイプと共にプリインストールされています。Paddon氏がStorkを入手した後に、新しい説明書が発行されたのですが、それによると、英国の気候には、従来の示されていた重心、トウフックの位置より10mm程度前にした方が良いとしています。
フライト..
Paddon氏による初飛行はたった12秒しか続きませんでした。その時、彼の仲間は、気まずい沈黙に包まれました。その真の原因は、機体を再度組み立てるまで分かりませんでした。 英国のStorkディーラであるテリーから、Storkを入手した時、彼は、必要なボルトを全て渡してくれたのですが、詳細に調べた結果、Paddon氏が主翼を固定するために使用したボルトが、5mm程度短すぎることが判明したのです。 これは実は尾翼固定用のボルトと同じ長さだったのです。これこそが、墜落の原因でした。Paddon氏はテリーが悪いのではなく自分がチェックしなかったのが悪いと言っていましたが・・・。主翼を固定するボルトを変えた後の飛行の際には、最初のおぞましい試験飛行の時のクルーに集合をかけました。アンドリューは、グッチの最新流行のスーツとサングラスというスタイルで到着しました。(上の写真)おかげで、 近くにいたパラグライダー のパイロット仲間と一般の人から奇異な目で見られることになってしまいました。 この飛行場に着いた時は、まったく風がなかったのですが、旋回や帰投が容易ではあるので、遂に意を決してStorkを発航しました。写真にあるミスター・グッチは、服装とは関係なく、彼なりによく手伝ってくれました。Storkは、苦労せず、丘から矢のように飛び出した。25分後、どうしたことかPaddon氏は、まだ飛ばしていたのです。Storkの飛行は、非常によく、問題なかった。ここで良かったことは、風がまったくないように思える時でも、あたかも平らなサーマルフィールドが本当にあるかのように感じられたことでした。これが実際、彼の行ったことでした。このフライトは、Storkの設計で、本来想定された、厳しいサーマルソアリングを試してみたいという気をおこさせただけのものに終わってしまいました。
翌日、Paddon氏は、スロープにでかけました。今度は風があり、プーリーを使ってあげる必要はありませんでした。 主翼が一度胴体にしっかり固定されると、その後のフライトは、コントロール、安定性がすばらしいことを確信させるものでした。主翼は、図面にあるようにほんのわずか、上半角がつけられていますが、よく走り、SD7037の翼の機体にしては侵入性は驚く程です。念のため、図面をこのページに載せておきます。