Niki's Radina DLG | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
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Radina
DLGは、Niki(Nikolay Nikolov氏)の設計・製作によるものです。彼は、Niki's Bettyに代表されるNiki's Familyの設計製造もしており、そのシャーレ構造の技術に裏付けれたこの主翼は、高性能、軽量、かつ丈夫で、ディスカスランチの傑作機です。円盤なげスタイルのDLGによる初期獲得高度は、やりなげ流のハンドランチより高いのですが、DLGの中でも、Radina
DLGは、非常に高い高度が得られます。世界中で、非常に多くの人に愛され、日本では一人で2〜4機もリピートする人もいるくらいです。 |
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Wing: | |||||||||||||||||||
(1) 構造 主翼は、シャーレ構造で、発泡フォームは、入っていません。写真でみると無垢のバルサのように見えますが、Glass/balsa/glassのサンドイッチ構造になっており、F3Jと同様な構造です。軽量化のため、カラー塗料は最小限に留められています。Nikolayは、フリーフライト機の技術でハイライトシリーズのバルサ、フィルム張りの機体を世に送りだしていましたが、Radina DLGは、F3J(/F3B)機の製造技術を、逆に1.5mクラスの機体に使っています。フラッペロンは、F3J/F3B機に使用されているようなスキンヒンジです。 後縁はカーボンロービングで強化されナイフのように鋭い動翼になっています。RadinaDLGの翼型は、初期は、滞空用のSD7080modだったようですが、3回ほど翼型が変更されたようで、現在は、Thermik独自開発の翼になっています。Radina DLGは、販売を開始してから3回ほど翼型をマイナーチェンジしており、主翼前縁部分のカーボン補強により中央部が薄くなっており、全体としてはかなり薄翼になっています。このため、耐空性、侵入性とも優れたすばらしい性能を発揮してくれます。Nikolov氏の機体は、軽いことに加え、その丈夫さは定評があります。とにかく頑丈な主翼で、フルスイングしても、主翼が壊れたという事例はほとんど聞いたことがありません。Radina DLGが、初心者から上級者まで、広く受け入れられ、長く楽しまれている理由の1つには、この丈夫さがあげられます。ハンドランチは壊れやすいという印象があったもので、日々のフライトの後は、少なからず修理が必要でしたが、Radina DLGは、汚れを落とす程度しかメンテナンスする必要がありません。 (2)半固定フラッペロン Radina DLGの特徴としてフルスパンエルロンは、翼端で固定されています。フラッペロンの動作に問題がないように固定部分は斜めになっています。 ここを固定することで、高々度からの急速ダイブではフラッタリングを防止できますので安定した飛行ができるだけでなく、サーボギア破損を防止できます。また流体力学的には、キャンバーが中央が深く、翼端に向かって緩やかになるため、空気の流れは、ねじり下げ効果(Wash-out)があり、低速領域では、中央部分から翼端に向かう空気の流れを誘導し、翼端失速しにくくなります。現在は、生産されていませんが、DJAeroTechのMonarch CXでフラッペロンを固定する設計が行われましたが、主翼下面にスキッドのようなものがつく形であまり洗練されたものとは思えません。Radina DLGのフラッペロンの固定方法は、シンプルで構造強度があり、よく考えられています。 (3)標準トリム 標準トリムは、加納さんによれば、以下のとおりです。エルロンは可変キャンバーでもあるため、エルロンのニュートラルトリムを見つけるが、最初の仕事になります。主翼エルロンの中央部には、固定部分がなく、全体が動翼であるため、主翼中央部にはトリムの目安になるような固定部分はありません。このため、パイプ胴からの高さでみることになります。重心は、従来のHLGとは異なりかなり後ろにあります。下の写真にあるように主翼固定用ねじのすぐ前方で、前縁から72mmあたりです。ノーズバラストは20g程度で十分です。風の強い日は、多少追加する必要があります。
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Fuselage: | |||||||||||||||||||
(1)胴体(ポッド)強度 |
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Flight: | |||||||||||||||||||
(1)獲得高度 |
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加納さん(2004年4月)のLOLO2データ |
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Technical Notes: | |||||||||||||||||||
(1) DLGの由来 |
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