Niki's NELLY (1.8m Thermal Glider)
Niki's Nelly

Airfoil

項目
仕様
翼長
1800mm
翼型
S4083mod
翼面積
29.4dm2
翼面荷重
11.9g/dm2
構造
Carbon D-Box covered by Oralight
可搬性

2 piece wing、2bolts

Tail
plane
翼型
flat (form coated by micro glass)
翼面積
2.29dm2
etc.
全備重量
350g
装備
4 servos (or 6 servos)
胴体長
1000mm (尾翼端までの長さ)

Nellyは、Nikis'シリーズのエルロン機として親しまれている機体です。主翼は、Betty(1.5m)のように、多段上半角のあるものとフラッペロンの両方がある。フラッペロン型は、上の写真にあるもので、ほとんど上半角がなく、エルロン(あるいはフラッペロン)に適した形に作られています。胴体は、Bettyと共通のカーボンケブラーをエポキシで固めた軽量かつ強い胴体です。Nellyは、エルロン機ではありますが、中速領域の機体であり、Bettyのようなエレベータ、ラダーのフライトを経験した人に、エルロンを使った飛行を楽しみを提供してくれます。透明なオラカバを使用したその美しい機体は、透き通る青い空に花を添えてくれます。尚、メーカサイトでは、1.8mのラダ−機をNellyと呼んでいます。

Nellyは標準では主翼に左右1つづつサーボを搭載するフラッペロン型グライダーですが、上の写真では、スロープや高速でダイブする場合に生じるようなにフラッタリングを低減するため、各エルロンを2分割し、4サーボ仕様とすることもできます。また、多少重くなりますが、スロープで使用する場合には、逆に重くなった方が都合がよく、フラップは、スロープで安全に着陸するためのエアーブレーキとなります。


設計/製造
Nikolay Nikolov / Nan Model. (Bulgaria) Mail to RC-sailplane.com
価格/販売

RC-Sailplane.com(日本)/価格:28,000円 (Clevis, ラダーベータコントロールリンケージ付)(2007.10更新)
電動の胴体、尾翼は、単品でも販売しますので、電動グライダーと主翼は共通に使えます。

TUN Modellbau(スイス)
/  Highlight Acro 1.8m
Franken Modellbau (ドイツ) / Highlight Acro 1.8m
Northeast Sailplane (NSP) (USA)  


Gallery
均整のとれたNellyの概観。白いフレームと透明のオラカバーの色合いは最高。 Nellyと月のランデブー。 安定した旋回。

美しい飛行姿勢 透き通る青空とよく似合う。 高き御空より我は、来たれり。

キャノピーは、ヒートシュリンクチューブで押さえをつくる方法が簡単。本格的にはキャノピーの裏側にピアノ線をいれる方法もある。

胴体には、曳航用のフックをつける。指掛けはスロープで投げるときに便利。ハンドランチをするのは肩をいためてしまうかもしれない。
持ち主の遠藤さんとNelly。公園の芝生とぬけるような青空と緑のNelly。

Nellyの主翼端は、かるくカールアップしていることで安定性を向上させている。

遠藤さんは、エルロンを半分に分割し、フラップとした。分割した左右のフラップを入れ替え、下ヒンジとしているので下まで良く下がり、エアブレーキの利きもよい。
尾翼は、お馴染みのフォームをグラスクロスで覆エポキシで固めたもの。カーボンロービングで補強されている。

主翼は2分割でナイロンボルトで留める。カーボンD-BOXの主翼は、美しさと強度に定評がある。虫も白いD-BOXの上でしばしの休息。

標準では、フラップのサーボボックスはついていないが、簡単に自作できる。クレビスなどリンケージは、標準添付。虫はまだ休息中。

1.5mのRadina DLGと比べると一回り大きい。

主翼には上半角はわずかしかついていない。

主翼は、4mmの丸かんざしで接続. (写真は、Nelly Polyhedralの主翼)

尾翼単体でも販売している。
Nelly-Polyhedral(多段上半角)

コメント
Wing:
(1)  主翼構造及び強度
主翼は、CabonD-BOX構造で、中央部はリブ組となっている。透明オラカバーで覆われて構造的にはかなり強い。F3B用ウインチであげても十分耐える程である。また、2分割であり、運搬時は半分の大きさとなるため、車でもスペースはとらない。中央部は丸かんざしで接続される。主翼は2本のナイロンボルトと2本のダウエル棒で胴体に固定される。

(2) 4サーボ仕様の主翼
フルスパンのエルロンは約80cm程度あり、これを1つのサーボで駆動するとなると曳航時や高々度からのダイブの際には、耐えきれず、フラッタリング(エルロンが振動すること)を起こし、最悪の場合、サーボギアが欠けてしまうこともある。また、エルロンはテープヒンジで主翼につける。

ショックコードによる曳航では、問題ないが、ウインチ曳航する場合は、エルロンを分割し、主翼を4サーボにする必要がある。また、時間が経つにつれてどうしても長いエルロンは変形するため、主翼根元で、ニュートラルを合わせても、翼端ではニュートラルが得られないようになってしまいがちである。 したがって、Nellyは、主翼を4サーボにする方が良いと思われる。出荷時は2サーボ仕様であるが、4サーボにするのは、比較的容易で、バルサ、カーボンクロスを用いてサーボボックスをつくり、既存の配線ガイドパイプ(ストロー)に配線を通すようにするだけでよい。

左右のエルロンを分割する際は、等分割してしまうと、翼端側のサーボがエルロンの端に位置してしまうので、フラップを少し短めにするか、あるいは、4つのサーボボックスをすべて再作成しなおす必要がある。左右のフラップを切り出した後は、左右フラップを交換し、フラップを下ヒンジとなるようにする。エルロンは上ヒンジである。フラップを下ヒンジにすることで、フラップは、90度近くまで下げられるようになる。

(3) Nelly Polyhedral(多段上半角)
Nellyには、ラダーバージョンの主翼もある。スロープで風が無いとき、ドライブ先で見つけたスポットの風を見たい時など、気軽に安全に飛ばせるモデルである。
Fuselage:
胴体は、1.5m機のBettyと共通である。初期バージョンは粘りのあるケブラーにカーボンロービングの補強をした胴体であったが、カーボン・ケブラーを交互に編んだ布地に代わり硬さが増した。フックは、付属していないので市販のフックを使用した。また、指掛けは中空のカーボンパイプを使用する。
Flight:
Nellyは、ショックコードであげるのが標準的であり、1.8mの機体を手投げするのは、腕力に自信のある人のみにしたほうが良い。30m程度のショックコードで高くあげて滞空時間を長くして遊ぶのが良いようである。スロープでは、手頃な機体ではあるが、基本的に中速領域で飛ばす機体であるため、スピードを上げるには、少しバラストを積みたくなるところである。エルロンの練習にはもってこい機体である。
Nellyのラダーバージョンは、低速領域の機体であるので、初心者の練習、あるいはハンドキャッチの練習には最適である。個人的には、スロープで、ゆったり飛ばすのが 好みであるが、まさに最適の機体である。
(2005.9.24更新)