Niki's NELLY (1.8m Thermal Glider) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
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Nellyは、Nikis'シリーズのエルロン機として親しまれている機体です。主翼は、Betty(1.5m)のように、多段上半角のあるものとフラッペロンの両方がある。フラッペロン型は、上の写真にあるもので、ほとんど上半角がなく、エルロン(あるいはフラッペロン)に適した形に作られています。胴体は、Bettyと共通のカーボンケブラーをエポキシで固めた軽量かつ強い胴体です。Nellyは、エルロン機ではありますが、中速領域の機体であり、Bettyのようなエレベータ、ラダーのフライトを経験した人に、エルロンを使った飛行を楽しみを提供してくれます。透明なオラカバを使用したその美しい機体は、透き通る青い空に花を添えてくれます。尚、メーカサイトでは、1.8mのラダ−機をNellyと呼んでいます。 |
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Wing: |
(1) 主翼構造及び強度 主翼は、CabonD-BOX構造で、中央部はリブ組となっている。透明オラカバーで覆われて構造的にはかなり強い。F3B用ウインチであげても十分耐える程である。また、2分割であり、運搬時は半分の大きさとなるため、車でもスペースはとらない。中央部は丸かんざしで接続される。主翼は2本のナイロンボルトと2本のダウエル棒で胴体に固定される。 (2) 4サーボ仕様の主翼 フルスパンのエルロンは約80cm程度あり、これを1つのサーボで駆動するとなると曳航時や高々度からのダイブの際には、耐えきれず、フラッタリング(エルロンが振動すること)を起こし、最悪の場合、サーボギアが欠けてしまうこともある。また、エルロンはテープヒンジで主翼につける。 ショックコードによる曳航では、問題ないが、ウインチ曳航する場合は、エルロンを分割し、主翼を4サーボにする必要がある。また、時間が経つにつれてどうしても長いエルロンは変形するため、主翼根元で、ニュートラルを合わせても、翼端ではニュートラルが得られないようになってしまいがちである。 したがって、Nellyは、主翼を4サーボにする方が良いと思われる。出荷時は2サーボ仕様であるが、4サーボにするのは、比較的容易で、バルサ、カーボンクロスを用いてサーボボックスをつくり、既存の配線ガイドパイプ(ストロー)に配線を通すようにするだけでよい。 左右のエルロンを分割する際は、等分割してしまうと、翼端側のサーボがエルロンの端に位置してしまうので、フラップを少し短めにするか、あるいは、4つのサーボボックスをすべて再作成しなおす必要がある。左右のフラップを切り出した後は、左右フラップを交換し、フラップを下ヒンジとなるようにする。エルロンは上ヒンジである。フラップを下ヒンジにすることで、フラップは、90度近くまで下げられるようになる。 (3) Nelly Polyhedral(多段上半角) Nellyには、ラダーバージョンの主翼もある。スロープで風が無いとき、ドライブ先で見つけたスポットの風を見たい時など、気軽に安全に飛ばせるモデルである。 |
Fuselage: |
胴体は、1.5m機のBettyと共通である。初期バージョンは粘りのあるケブラーにカーボンロービングの補強をした胴体であったが、カーボン・ケブラーを交互に編んだ布地に代わり硬さが増した。フックは、付属していないので市販のフックを使用した。また、指掛けは中空のカーボンパイプを使用する。 |
Flight: |
Nellyは、ショックコードであげるのが標準的であり、1.8mの機体を手投げするのは、腕力に自信のある人のみにしたほうが良い。30m程度のショックコードで高くあげて滞空時間を長くして遊ぶのが良いようである。スロープでは、手頃な機体ではあるが、基本的に中速領域で飛ばす機体であるため、スピードを上げるには、少しバラストを積みたくなるところである。エルロンの練習にはもってこい機体である。 Nellyのラダーバージョンは、低速領域の機体であるので、初心者の練習、あるいはハンドキャッチの練習には最適である。個人的には、スロープで、ゆったり飛ばすのが 好みであるが、まさに最適の機体である。 |
(2005.9.24更新) |