Champion
Champion
主翼 全長 3,200mm
アスペクト比 15.5
翼型 HQ/W 2.0/7.5mod
翼面積 65.5dm2
翼面加重
36-63g/dm2
構造 Carbon/balsa/carbon
分割形態 2 pieces
尾翼 尾翼/翼型 Cross-tail/SD8025
全長 594mm
アスペクト比 6.0
面積 5.90dm2
その他
全備重量 2285g (Ballast:1715g)
Radio gear
6 Servos
胴体長
1,540mm
Gunter Aichholzer氏とGeorg Kraus氏は、同じF3Bのチームに所属している。この二人とUlli Weber氏、Gunter Lechner氏と協同により、新しいF3B機を設計した。主翼は、Dr. Helmut Quabeck氏の翼型HQ/W 2.0/7.5modを用い、近年の傾向である薄翼、高い剛性を実現し強風の曳航でも主翼は、ほとんどしなることはない。この主翼を用い、Gunter氏は、近年再び脚光を浴びつつある十字尾翼をもつChampionを製作し、Kraus氏は、V-tailのRoyal-flushを製作した。 これらの機体は、2000年9月のMunchen Waterfallsで使用された。 (See Roman Vojtech Munchen F3B)

Championは、十字尾翼を近年の最新技術で復活させたF3B機であり、Aichholzer Gunther氏の自作機であり量産機ではない。主翼に、カーボン材料をふんだんに使った贅沢な機体である。また、十字尾翼(C-tail)でもあり、スピードタスクにおけるヨー方向のぶれを改善できるため、Task Cの最初の降下において、スピードのロスを最小限にしB面ターンに至ることができる。この数年のF3Bの主流を変えることになるのかが楽しみである。

日本では、ステッペンの道山氏がAichholzer氏の好意により、1機譲り受け飛行させている。飛行の様子は、下の写真で紹介している。
設計・製造
 Aichholzer Gunter/Ulli Weber/Gunter Lechner
(quoted from Aufwind 5/2000 Seite 45)
3View Plan
価格/販売店
非売品
inside mold inside carbon Carbon process
アジのひらきのような
モールド。配線済み
モールドと主翼の両面

A-modelは内側まで
カーボン

内側カーボンを張っているところ
Joiner of Stabilizer ballast intake ballast with Royal-flush
尾翼のカーボンかんざし

バラストは横から挿入

銅管になまりを入れたバラストとスペーサ。刻印入り

姉妹機のRoyal-flushと肩をならべて・・

Munchen F3B Team radio gear Servo Mr. Michiyama
2001年に参加したチーム サーボは逆さに実装
受信機は横から操作
サーボのマウント枠を利用し容易にサーボがはずせる。 機体をゆずってもらったステッペンの道山さん
Carbon Joiner Stabilizer Launch by Mr. Hashimoto go into the sky
カーボンかんざし
(上半角は少ない)
水平尾翼はカーボン棒でつなげる。 道山機の発航をする上里の橋本さん。 Go!!
Task C from B-side Task C A side turn landing Mr. Michiyama
Task CのB面からの戻り Task CのA面
安定した着陸
道山さんとChamipon

道山さんのコメント
(2002.1.8)
胴体
この度Championを入手できました。 入手した機体はGunter Aichholzer氏が世界選で使用したものなので各部に歴戦の跡がありました。と言っても修理を要する個所は無く使用にはなんの問題もありませんでした。バラスとは最大で968gです。尾翼付け根のねじれ剛性は十分で、強い横風の中での曳航においても、胴体のねじれは、目に付きませんでした。
主翼

各部の重量ですが、主翼は左右各705g、胴体820g、尾翼左右で50g、カンザシ120gで合計2,400gでした。この機体の一番の興味はHQ/W 2.0/7.5modという翼型です。翼厚は根元で実寸18.4mm(7.51%)で忠実に再現されているものと考えられます。

フライト
飛行に関しては初飛行時の条件が良かったせいか、サーマルの反応も良く、薄翼を感じさせない浮きのよさを感じました。 一番の心配は薄翼と重量(Vテールなら2200g台?)から考えると強度でしたが先日7〜8mの強風のなかでの曳航でもカンザシ部だけがしなるだけで翼部分はほとんど変わりません。一緒に飛んでいたエストレラと比べてもなんら遜色はありませんでした。高度も十分とれ、これもエストレラと同等でした。Gunter Aichholzer氏がセッティングデータを提供してくれたので基本が分かり楽に進めることが出来ましたが、自分なりに煮詰めていくにあたってはもう少し時間が掛かるでしょう。 十字尾翼云々というのも先の話でしょう。 一番の問題はパイロットかもしれません。

標準トリム設定(Aichholzer Gunter氏提供データによる。)
Date:Jan. 27, 2002